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高等学校卒業程度認定試験の概要

高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった人たちの学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。従来の大学入学資格検定(大検)が廃止され、高等学校卒業程度認定試験となりました。高等学校卒業程度認定試験に合格すると大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。しかし、従来の大学入学資格検定(大検)と同様、高等学校卒業の学歴は与えられません。現実には高等学校卒業を要件とする企業の就職試験の受験資格がない場合や、就職しても給料や待遇などで同じように扱われない場合もあります。

●高等学校卒業程度認定試験の受験資格

従来の大学入学資格検定では、高等学校の全日制の課程に在籍する者(高校を休学中や不登校状態を含む)が受験できないなどの制限がありましたが、高等学校卒業程度認定試験では、高等学校卒業程度認定試験を受験する年度に満16歳になる者で大学入学資格をもたない者であれば、誰でも受験できるようになりました。但し、16歳・17歳の時点で合格しても、合格証書には、「18歳になるまで受験資格がない」との趣旨の条件が付記され、例外を除いて満18歳になる年度まで大学に入学することはできません。

●高等学校卒業程度認定試験の受験日

年2回(8月及び11月)

●高等学校卒業程度認定試験の試験科目

高等学校卒業程度認定試験の合格に必要な科目は以下の通りで、科目数は8(現代社会でなく、倫理と政治・経済を選択した場合は9)です。

・国語:国語(必須)

・地理歴史:世界史A / 世界史B(どちらか1科目必須)、日本史A / 日本史B /
地理A / 地理B(どれか1科目必須)

・公民:現代社会 / 倫理 / 政治・経済(現代社会1科目ないし倫理と政治・経済の2科目のどれか必須)

・数学:数学 (必須)

・理科:理科総合 / 物理I / 化学I / 生物I / 地学I(どれか2科目必須)

・外国語:英語(必須)

●合格基準

各科目とも40点が合格基準となっています。

●大学入学資格検定からの変遷

単に大学入学資格を与えるという意味では、大学入学資格検定も高等学校卒業程度認定試験も違いはありませんが、従来の大学入学資格検定よりもより高等学校卒業者と「同等以上」であることが強調されています。ただし、高等学校卒業程度認定試験になっても、制度の本質的存在意義は変わっていません。

高等学校卒業程度認定試験に変わったのは、さまざまな理由で高校を中退した、または中退する恐れのある若者(不登校の高校生や高校休学者など)が改めて「専門的な知識を学びたい」「新たな技能を身につけたい」と思ったときの再出発を容易に、という気運の高まりが一因としてあげられます。

従来の大学入学資格検定との違いは以下の通りです。

@全日制高等学校の在学者が受験可能

A家庭(必修科目)の廃止

B選択科目の廃止

C英語(選択科目)の必修化

D合格科目の高等学校卒業単位への算入が可能(但し、高等学校の校長の裁量に基づく。)

2007.03.05.12:41 | Permalink | Track Backs (0) |